診療案内
- HOME
- 診療案内
診療内容
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科とは?
耳・鼻・喉は、顔の中では別々に付いておりますが、実は体の中ではつながっており、それぞれ密接な関係を持っております。
実は、目も鼻涙管を通して鼻とつながっているのです。
「聴く、香ぐ、味わう、声を出す、飲み込む、体のバランス」などの感覚器の健康は、実りある豊かな日常生活への第一歩です。
その健康のお手伝いをするのが耳鼻咽喉科の仕事です。
「喉の渇き」は、喉の異物感、声がれ、慢性的な咳に影響を与えますが、夜中の鼻閉による「口呼吸」が大きく影響しています。
耳鼻咽喉科は、これら全ての局所を診察・観察し、耳・鼻・咽喉・目・気管の身体をサポートいたします。
お気軽にご相談ください。
耳…外耳炎、中耳炎、難聴、耳鳴り、補聴器相談
鼻…アレルギー性鼻炎(花粉症など)、副鼻腔炎(ちくのう症)、嗅覚障害、上顎ガン
舌・口腔…口内炎・味覚障害・舌ガン
咽頭…扁桃炎、アデノイド、咽頭炎、いびき相談、咽頭ガン
喉頭…声がれ、声帯ポリープ、喉頭炎、喉頭ガン
頭頸部…唾液腺(おたふく風邪、耳下腺、顎下腺)、甲状腺(腫瘍、ホルモン異常)
その他…顔面神経麻痺、外傷など
アレルギー科
アレルギー科とは?
・くしゃみや鼻水が止まらない…
・鼻づまりがひどくて呼吸が苦しい…
・くしゃみ、鼻水が日常生活に支障きたす
・くしゃみ、鼻水にストレスを感じる
など、様々な諸症状に対応しています。
耳鼻咽喉科の専門医による鼻粘膜の観察やアレルギー検査などを行います。
さらに詳しく調べるために採血での検査や、皮膚反応検査をおこないます。
アレルゲンを特定すると、日常でアレルゲンを回避する対策がとりやすくなります。
Q1. 花粉症って何ですか?
中でもスギの花粉症は日本人にとても多く、一般的に花粉症といえばスギ花粉症をさす場合がほとんどです。
都市部に限れば約半数の人が花粉症といわれております。
Q2. どんな症状がでますか?
しかし風邪のように熱は出ません。
その他、肌荒れや顔の腫れなどの皮膚の症状や、胃腸の症状をおこす人もいます。
また喘息が悪化する人もおります。
Q3. 予防することは出来るのですか?
まずは原因となる花粉を回避することが大切です。
花粉の飛ぶ量の多い昼前から午後3時までの時間帯の外出は控え、外出の際は必ずマスクを使用しましょう。
帰宅後は家の中に花粉を持ち込まないように玄関先でよく払い落とし、うがいや洗顔などもおこない体に付着した花粉をおとすことが重要です。
その他、ストレスや動物性食品のとりすぎも症状を悪化させるため注意が必要です。
薬での治療は花粉が飛び始める前から薬を服用することで、花粉が飛び始めてからも症状が出ないように抑える予防的な治療をおこないます。
Q4. 診断はどのようにするのですか?検査はあるのですか?
診断は耳鼻咽喉科の専門医による鼻粘膜の観察と患者さんの訴えが重要な決め手にります。
アレルギー反応が起きているかどうかは鼻汁を採取しその中に好酸球とよばれる細胞が多く含まれるか調べます。
さらに詳しく調べる為には採血での検査や、皮膚反応検査をおこないます。
Q5. つらいときはどうするの、どんな治療があるのですか?
また症状の重い人には 体質を変える アレルゲン免疫療法 ( 減感作療法) も行っております。
これは花粉症のシーズンになる 数ヶ月前から薬または注射を行い免疫を作る方法です。 またレーザー治療などもあります。
参考:鳥居医薬品のアレルゲン免疫療法専門サイト
http://www.torii-alg.jp/
Q6. レーザー手術はどういうことをするのですか?
特に鼻閉が強い人には効果が高く、日帰り手術で出来ます。
出血も少なく痛みもほとんどありません(手術前に鼻に麻酔のガーゼで麻酔をします)。
これは薬の治療で効果が出ない方には有用です。
当院では花粉の飛びだす以前に施行しております。治療は健康保険の適応となりますが、事前に耳鼻咽喉科の専門医と十分相談し決めることが大切です。
※ レーザー療法
内服薬や点鼻薬等で効果が不十分の方、薬で眠気が強く服用出来ない方にも効果が期待できます。
ご興味のある方はぜひご相談ください。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)
アレルギー性鼻炎の治療は、原因物質の除去や回避、薬物療法(内服薬、点鼻薬)、手術(レーザー手術等)様々な方法があります。
その1つにアレルゲン免疫療法(減感作療法)があります。
アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因物質(スギ、ダニ)を少量から投与し、増量しながら慣らし変えてゆくことで症状を緩和させる治療法です。
これには、注射で薬を投与する方法と、最近では舌下に薬を投与する方法があります。
対象となる患者さんは?
・年齢はおよそ5歳以上からで継続的な治療や開始前の採血によるアレルギー検査が可能な方。
・血液検査でスギまたはダニの特異的IgE抗体が確認できた方。
以下のような方は、免疫療法ができません
・重い心臓疾患・高血圧の方
・重度の気管支喘息や呼吸器疾患の方
・癌の治療中または経過観察中、免疫系の疾患のある方
・近いうちに妊娠を希望されている方
・高血圧の薬(ベーター遮断薬)、三環系抗うつ薬使用の方
・以前、免疫療法で強い副作用があった方
留意点
・少しでも効果がある方は、全体の約70~80%です。20%の方には効果がでません。
・治療は最低3年程の期間が必要です。維持期になると月1回程度の受診となります。
・効果を持続的の為期間の延長も可能です。
・月に1回程度の受診となります。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)の方法として、当院では2種類の免疫療法を行っております
・舌下免疫療法
・皮下免疫療法(注射による方法)
舌下免疫療法
舌下免疫療法とは?
注射による痛みが無く、強い副反応を減らし自宅で行える治療法です。
この治療は舌下減感作療法の講習を修了した医師のみが登録した施設で行うことができます。
安全性は高いとされていますが、副作用への十分な理解が必要となります。
正しい方法で治療を継続できれば、治療開始1年目より治療効果が現れ、3年から長い時は5年間毎日継続する必要があります。
当院での舌下免疫療法開始の流れ
1. 初回投与薬は薬局から薬を処方後、医院に戻り医師の下投与をご自身で行ない、院内で30分間副作用の有無等の様子を見る。
2. 1週間後に再診。
3. 診察時に効果や副作用を確認したうえで薬を増量し処方を行い、月に1回の受診で経過をみます。
副作用について
口内炎・舌下腫脹・咽頭掻痒感・口腔内腫脹・耳掻痒感・鼻汁、発疹、頭痛、呼吸困難
皮下免疫療法(注射による方法)
当院での皮下免疫療法の流れ
1. 初回注射の開始前に、スギまたはダニに対する域値テスト(皮内反応)を行います。
2. 最初は週に1~2回の皮下注射を行い、2~3週間で濃度を濃くしていきます。
3. 最終濃度で、月に1回の皮下注射となります。
副作用について
鼻汁、頭痛、呼吸困難、消化器症状(腹痛、下痢など)、全身の発疹(アナフィラキシー症状)
舌下免疫療法と皮下注射免疫療法のメリット・デメリット
舌下免疫療法
メリット | ・痛みがない。 ・アナフィラキシーショックの発現率が少ない。 ・初期の受診回数が少ない。(3週間後より、月に1回) |
---|---|
デメリット | ・毎日必ず舌下投与を行わなければいけない。 ・舌下タブレットが無くなる前に、必ず受診しなければならない。 |
皮下注射免疫療法
メリット | ・わずらわしい毎日の舌下投与が不必要で、受診時の皮下注射のみが加療となる。 ・30日受診の縛りがなく、3週間から6週間範囲での受診が可能。 ・受診時の注射のみが加療となり、舌下薬剤の処方箋料がかからない。 |
---|---|
デメリット | ・皮下注射が痛い |
めまい・平衡神経外来
「めまい」は何科の病気ですか?
迷われる方も多いと思います。
めまいの3大原因は ①耳②脳③ストレスです。
それに偏頭痛、自律神経失調、血圧の変動からもおこります。
したがって、初期には耳鼻咽喉科、一般内科、神経内科、脳神経外科、心療内科等が関わります。
しかし、仮に脳梗塞やクモ膜下出血などの脳血管障害で歩いて病院にかかられる人はほとんどいないでしょう。
また、初めから心療内科を受診することは抵抗がある人もいると思います。
実際、医師の多くは、めまいは耳鼻科の病気、という認識をもっているといってよいと思います。
「めまい」や「ふらつき」の多くは耳が原因であるといわれておりますが、原因は多岐にわたり診断に苦慮することも少なくありません。
また「回転するめまい」だけでなく、「浮動性めまい」「流れるようなめまい」「一瞬のめまい」や「繰り返し長引くめまい」など症状も様々です。
これらを鑑別するため、頭部MRI、頭位・頭位変換眼振検査・重心動揺検査、聴力検査などを行い、耳鼻咽喉科の視点で、診断・鑑別・治療を行います。
- 目がグルグル回る
- 体がフラフラする
- 立ちくらみがする
一口に「めまい」といっても症状は様々です。
めまいやふらつきには様々な原因があり、その原因をつきとめることが大切になります。
めまいの原因の中でも内耳に関連するものが多く見うけられます。
まずは耳鼻科への受診をお勧めいたします。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時の無呼吸?
睡眠中に吸気(口や鼻、喉で空気の吸われる事)が10秒以上停止する状態のことを睡眠時無呼吸とよび、ほとんどの場合「いびき」を伴います。
1時間あたり5回以上無呼吸や低呼吸が発生した場合、脳や心臓に酸素がいきわたらず、熟眠できず、日中の異常な眠気が出現してしまう状態を、睡眠時無呼吸症候群といいます。
「睡眠時間を十分にとった」のに日中に眠い状態です。
鼻閉や扁桃肥大、肥満により鼻・喉の気道が閉じてしまうことで起こる「閉塞型」がほとんどです。
まれに脳、神経障害による中枢型や、両者が混合して起こる混合型が認められますが、ほとんどが「閉塞型」であります。
- いびきをかく
- 昼間いつも眠い
- 起床時に頭痛がする
- 朝の目覚めがすっきりしない。
以上のような兆候がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
当院ではご自宅で簡単にできるアプノモニター検査により、睡眠時無呼吸症候群の早期発見に努めております。
寝ている最中なのに、どうやって検査するの?
1. 簡易検査
簡易検査は、指先に、体内の酸素飽和度を測定する機器を装着し、腕に小型の機器をはめて一晩休んでいただきます。
(写真:測定機器の一例です)
2. ポリソムノグラフィー(PSG)
簡易検査での結果が境界状態で、確定診断に至らなかった患者様に本検査を行います。
この検査はポリソムノグラフィーと呼ばれ、指先の器械だけではなく、心電図や脳波、鼻や口の気流測定、腹部の動きなどを見るセンサーなどを装着していただき、一晩休んでいただきます。
当院より検査メーカーへ依頼し、ご自宅で検査が可能です。
睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療には、順序だった方法が考えられます。
1. 鼻閉の改善
薬剤、点鼻療法、レーザー療法、アレルギー免疫療法
2. 扁桃腺の肥大やアデノイド増殖
扁桃腺摘出術、アデノイド切除術
3. 肥満
減量(咽頭狭窄を軽減のため)
4. 「CPAP」(持続的陽圧呼吸)
上記方法で改善がない場合、または手術や減量が困難な場合は鼻に密閉マスクをあて、そこから強制的に、鼻・喉の狭窄部に空気を通す方法です。
(治す治療ではありません。持続的に鼻に加圧送気をし、狭い部位に空気を流す治療方法です。)
結果的に、肺の酸素換気量が増えて、脳・心臓の負担が軽減します。